春なのか夏なのか

暑いよもう 昼休み仕事場を抜け出して車で昼寝する勢としてはこの日差しはもうつらいぞ それはそうと葉桜並木にAPOGEEの新譜があうことあうこと 仕事でよく通る道なんだけどわざと通りたくなってしまうようだな APOGEEの好きなとこはシンセを打ち出しながらもバンド感のある楽器の音 音量バランス アレンジ どれも好ましい すごく気を使ってると思う 今回のアルバムもtrack1の「Coral」からEDM風イントロでうわーこのバンドまでEDMかと思いきやそれっぽいフレーズは淡く遠い音像で設置しててそこに生々しいよってぐらいのハイハットからリズム隊の導入でおおこれだよこれやっぱりそうなんだよってめちゃくちゃうれしくなるんだよな アルバムの1曲目ってのがまたいいんだ おれたちはこういう音を出すんだってのを1曲目で表明する これが効くとそのままアルバムに入り込めてしまう number girlの諸アルバムがそうだったように 録音とライブは別物ともいうけど録音に意識が向いてるバンドってのは出したい音のイメージが固まってるってことだしそれがライブにも活きないわけがない 個人的にパーティーチューンで盛り上がるバンドも嫌いじゃないけどうわーって盛り上がって聞くのがあんまり好みじゃないってのもあるけど出したい音が見えてるバンドはその音像と生演奏での拮抗が緊張感あって儀式的にすら見えてくると思うんだけどどうなんだろ ライブだからってひたすら盛り上げよう楽しくやろうってのも一つの指針だけどそれなら曲なんてカヴァーでいいじゃんって思ってしまうのがひねくれてんな 作品として我を通すのが創作するものとしての矜持であってほしいなとライブハウスの客席でぼんやり思った それとは別に生演奏でやる意味とか常々思ってる音楽と料理の共通点とかの話 共通点なんか探せばいろいろ出るでしょっていわれればそれまでなんだけど好きな音楽嫌いな音楽興味のない音楽捨て置けない音楽とかそういう説明しきれないところを近似値から見出してくってのもなかなか面白いんじゃねえかなってそういう人いねえかな ありきたりすぎて今更なんかね 一番売れてる曲が一番いいなら一番うまいものはカップ麺だみたいなののもっと込み入った風のをよ 単純に嫌いな曲は苦手な食べ物とか今はそれ食う気分じゃねえんだよなとかそういうのからでいいんだけど